こじレポ2

作り手の丁寧な仕事ぶりと、ワイン造りに賭ける想い

スタッフの方からワイナリーの紹介、簡単なレクチャーを受けた後、早速葡萄畑へ。
まず見えてくる丘の上から伸びる垣根仕立ての葡萄畑からは、丁寧な仕事ぶりを感じることができました。
これから収穫予定の『カベルネソーヴィニヨン』『メルロ』『甲州』などを間近で見る事ができはじめて本物を触ることができました。
地面は雑草が生えており、蜘蛛の巣や虫も多くいました。ワインに個性を出す為、畑の雑草はあえて抜かずに微生物を蓄えるそうです。
斜面や標高の違いや水はけの具合により植える品種を変えていること、斜面を削ったりはせず自然の地形を生かしていることなど、作り手のワイン造りにかける想いを感じる良い機会となりました。

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現場の生の息づかいを体感

続いて大きな石壁の建物へ。
醸造室ではまだワイン(果汁)が入っていない空のタンクがならべてあり、作業員の方が中に入って洗浄したり、準備している模様を見る事ができました。衛生面でも丁寧な仕事がされています。
次に貯蔵庫。ヴィンテージ物のワインがずらりと並べられた光景は圧巻。そこからは先人達の試行錯誤の歴史を垣間見ることができました。
そして熟成カーヴ。ここには200程のオーク樽が整然と並んでおり、日々味わいのチェックをしているとのこと。
現場の生の息づかいを体感することで、ワイン一本一本、一滴一滴に対する考え方が一層深めることができたと思います。

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「凛として、しなやかに。」をモットーとしたワイン造り。

最後は販売所に戻り、試飲と解説。
テイスティングでは『甲州』『シャルドネ』『メルロ』の3種類のワインを味わさせていただきました。
産地、土壌により適した品種があること、またその味わいの違いなど、ワインならではの個性を楽しむことができました。

研修を通して、葡萄栽培から収穫・醸造・熟成と、どの段階でも一瞬として気を抜けないこだわりを感じました。
このことはサントリーさんに限らず、日本に限らず、世界中のワイン醸造家の方々にも当てはまるのだと思います。
また、ワインはテロワール(土地、気候)と作り手の思いで生まれるということを実感できたとても貴重な体験でした。

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